高校生が中学生の命を救う 福岡の海で

2025/09/01 (月) 16:30

少し緊張した表情で第七管区海上保安本部から、感謝状を受け取ったのは県立水産高校の1年生3人です。この夏、彼らの勇気ある行動により海で溺れた地元の女子中学生の命が救われました。

海の事故があったのは先月5日、福津市の宮地浜海水浴場。部活動を終えた地元の女子中学生5人は夏の思い出作りにこの海で泳いでいました。女子中学生らは水深約2メートルの深みにはまり、足が着かなくなったことでパニック状態に陥ったといいます。

女子中学生5人のうち2人は自力で砂浜まで泳いだものの3人は溺れ、そのうち1人は大量に海水を飲み意識を失っていたといいます。近くで泳いでいた男子高校生3人が事故に気づき、溺れていた中学生らを無事救助しました。

県立水産高校(1年)鷹巣倫太郎さん
「僕も足が着かなかったので結構怖かったが、この2人が来てくれたおかげで助けられました」

県立水産高校(1年)久原聖輝さん
「もしものことがあるので、(今後の授業などで)備えていざというときに役立てられたらいいと思います」

県警によりますと、県内での水難事故は今年すでに46件起きていて、22人が亡くなっています。その中でも特に多いのが海での事故です。

福岡海上保安部 警備救難課 早川裕史課長
「もし目の前で溺れている人がいれば、まずは周囲に事故のことを知らせるのが第一。周囲にある浮く物を活用して少しでも危険を減らして救助活動をしてほしい」

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