酷暑・老朽化で変わるプール授業 公平な学びの環境づくりが課題

2026/05/19 (火) 16:30

福岡市博多区のスイミングスクール。ここで授業を受けているのは、福岡市立筥松小学校の6年生です。筥松小学校では今年度から、プール授業を民間に委託しました。学校のプールと大きく違うのが泳ぐ前のシャワー。

児童
「シャワーは学校は地獄のシャワーだけど、ここは温かくて天国のシャワー」

学校のシャワーと違い温水で快適です。授業を担当するのは、学校の教員ではなく専門のインストラクターです。力量に応じて4つのグループに分かれ、それぞれに合わせた指導しました。

「バタ足が得意になりました。教え方は分かりやすかったです」
「泳ぎ方のコツをしっかり教えてくれるから上達すると思います」

一方、担任は授業全体を見守り、成績の評価を担当。大人の目が増えることで、安全面にもつながっています。

担任教員
「プロなので教え方を学ばせてもらうことが多い。子どもたちも学びになっていると思う」

こうしたプール授業の民間委託は、県内各地で広がっています。福岡市では、146ある市立小学校のうち、昨年度は37校、今年度は56校へと導入が広がっています。背景には、老朽化した学校プールの維持費や補修費を抑えられること。さらに、これまで教員が担ってきた水質管理などの負担軽減にもつながります。

「雷や暑過ぎるなど天候によって途中で中止することも多かったが、ここだと天候に関わらず実施することができるのでそれもすごくいい」

しかし、全ての地域に民間のスイミングスクールがあるわけではありません。宇美町もその一つ。そこで宇美町では分校を除く8つの小中学校全てでプール授業にある工夫をしています。児童たちがバスに乗り込み粕屋町のスイミングスクールに到着したのは20分後。往復40分かかります。宇美町には民間のスイミングスクールがないため、粕屋町や大野城市、志免町まで移動しています。移動に時間がかかるため水泳授業は2日間にまとめるという調整をしました。宇美町では小学生だと1回45分の授業を年間6回予定していて、2日間で3回ずつまとめて実施。5月中旬ですでに1年間のプール授業を終えた学年もあります。

一方でデメリットも。

宇美町教育委員会職員
「移動時間がかかるので授業回数を増やすことが難しいということがデメリットになっている」

問題は1日休むだけで授業の回数が半分になり、学ぶ機会を大幅に減らしてしまうことです。プール授業のためかなり遠くへの移動も発生する民間委託。子どもたちが安全に、そして公平に学べる環境をどう整えていくかが課題となっています。

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