磐越道バス事故を受け福岡県内でも議論や相談が活発に

2026/05/19 (火) 16:30

21人の高校生が死傷した福島でのバス事故。事故を起こしたバスは、有償で客を運ぶ「緑ナンバー」ではなく、自家用車と同じ「白ナンバー」のレンタカーでした。福岡県内でも、学校の部活動などの移動に使うバスに関して、議論が高まりつつあります。

5月18日、福島県の事故発生現場では容疑者の運転手立ち会いで実況見分が行われ、警察が当時のバスの走行状況について確認しました。高校生1人が亡くなったこの痛ましい事故。福岡でも変化が。水巻町に本社を置く遠賀観光バス。バス会社が関わっていながら、今回のような事故が起きたことに、強い怒りを感じています。

遠賀観光バス 岩尾健取締役
「バス会社からするともうとんでもない話で、客からしたらバス会社に頼んだっていう安心感はとても大きいと思うので、やはり(バス会社と学校との)責任のすみ分けというものは、言いにくくてもしっかりやらないといけなかったなとは思っています」

このバス会社では、ドライバーは運転の前には血圧の検査やアルコールなど9つの項目をチェック。さらに半年に1回、健康診断を受け、健康管理には細心の注意を払っています。創業から45年間、人身事故は起こしていません。料金は他社より割高ですが、福島のバス事故以降、問い合わせが増えたといいます。

遠賀観光バス 岩尾健取締役
「あの事故がテレビで報道された後から今までは全体では8件ほど相談をいただいておりまして万が一が起こった時のためにというところで依頼が来たりというふうには動きはありますね」

リストを見せてもらうと、水巻町だけでなく北九州市や福岡市などからも引き合いがありました。部活動などの移動で、学校側の安全意識が高まった結果と見ています。

「安全性との兼ね合いと安さをどこまで取るかっていうところが分かった事故だとは思うので、考えるきっかけにはなるかなと思う」

このバス会社、水巻町営バスの運行も受託していますが、強調するのは安全にかかる費用の大切さです。

「町の交通安全を担保するのがプロなので、やはり社会的責任を背負っていますから、きちっと説明をして納得をいただくのが仕事だと思っています」

一方、福島のバス事故を受け、福岡県は、全ての県立学校122校に対し緊急調査を実施しました。2025年度、貸し切りバスを使用したのは2454件、後援会や保護者会が所有するバスなどを使用したのは、1143件でした。福岡県教育委員会は、生徒の安全確保のため部活動などの遠征は、公共交通機関の利用を原則としていますが、早朝や不便な場所への移動はバスの利用を認めています。また福岡市教育委員会は、市立の中学・高校に対し「教員の自家用車に生徒を乗せない」など、これまでの遠征のルールを再確認するよう連絡。国や福岡県の動向を注視しつつ、バスの利用状況の調査は慎重に進める方針です。北九州市教育委員会も市立中学・高校に安全管理の再確認を通知しました。市内唯一の市立高校、戸畑区の北九州市立高校は部活動も盛んで、陸上部は全国大会の常連校。オリンピック選手も輩出しています。学校ではマイクロバスを4台保有していて、2025年度の使用は481件でした。

北九州市教育委員会 栗原健太郎部長
「(学校独自の)運行規定に基づいて適切に運行しております。レンタカーや学校のマイクロバスを利用する場合には外部の運転手による運転を原則としています」

2010年から運用している独自の運行規定では、県外遠征については、専門業者のドライバーによる運転を原則としているほか、教職員の引率や法律の遵守、教職員が運転する場合は必要な免許を有する職員が校長の許可を得ることが盛り込まれています。

山崎香奈アナウンサー
Q.ドライバーの費用などは補助があるんでしょうか
北九州市教育委員会 総務企画部 栗原健太郎部長
「(費用の)補助は今はないが、費用負担の詳細についても現在確認中。できるだけ速やかに把握したいと考えています。今後も生徒の安全確保を最優先に万全を期すように取り組んで行きたい」

今回のバス事故をきっかけに部活動の遠征の安全を考える動きが大きく加速しています。



この記事をシェア

最新のニュース

  • テレQ|テレQ ニュースPLUS
  • テレQ投稿BOX
  • アナウンサーズ公式Xはこちら
  • テレビ東京|[WBS]ワールドビジネスサテライト
  • テレビ東京|Newsモーニングサテライト
  • テレビ東京|モーサテサタデー
  • テレビ東京|昼サテ
  • テレビ東京|ゆうがたサテライト