【外国人観光客の増加率ランキング】九州1位は福岡市でも北九州市でもない意外な市

2026/05/20 (水) 16:30[2026/05/20 (水) 22:35 更新]

「ナビタイムジャパン」が発表した2025年、九州で外国人観光客の増加率が高かった自治体のランキング。「外国人観光客」が1年で倍以上になった福岡の自治体とは。街の人に話を聞くと。

福岡市と予想した人
「福岡を象徴する建物、観光地が多いからです」
「屋台も多いです。おいしいものが集まっているからです」
北九州市と予想した人
「小倉城があるからです」
「小倉城や平尾台。観光に力を入れていて、福岡よりのんびりできるところがあります」
太宰府市と予想した人
「外国人が多いイメージです」
「観光する場所といったら太宰府天満宮です。外国人の人が多いという感じです」

もちろん外国人観光客が多く集まるのは街の人が挙げたような都市部ですが、急激に増えているのは福岡県南部の自治体でした。

記者
「正解は“お茶どころ”として有名な八女市。ここに観光客が集まっているんです」

ノルウェーからの観光客
Q.なぜ八女市に来たのですか?
「日本茶が大好きなので。お茶オタクなので」
香港からの観光客(イギリス出身)
「抹茶が大好きです」
韓国からの観光客
「おいしい!」

観光の火付け役は「抹茶」です。茶畑を望むカフェ「お茶村」などを手がけるお茶メーカー「大石茶園」。近年、外国人観光客が急激に増えておりその数はコロナ前と比べ数十倍にものぼっています。

香港からの観光客
「香港でも抹茶は有名です。香港の人も抹茶が好きでよく飲みます。インターネットやインスタグラムで抹茶の情報を見ました。香港にも抹茶の店がたくさんあります」
アメリカからの観光客
「アメリカでも抹茶の人気が非常に高まっています。アイスクリームやベーカリーにも抹茶が使われるようになっています」

SNS映えや健康志向の高まりが人気の背景で、観光客たちは自分の国で抹茶を知り、日本にやって来ているのです。過熱する「抹茶ブーム」。それを象徴するデータがあります。

緑茶の輸出額はここ数年右肩上がりで2025年、急激に増加。抹茶需要の増加を追い風に過去最高の721億円を記録しました。大石茶園もこのブームの勢いを感じています。

大石茶園 大石賢一専務
「輸出額はこの10年で約10倍に。最初はアメリカ、カナダ、台湾、ヨーロッパに輸出した。現在は47の国・地域にまで増えています」

大石茶園では15年前に輸出専門の部署をつくり取引先を徐々に拡大。今は47の国と地域に輸出していて、今後は50以上に増やしたい考えです。ちなみに、部署のメンバーも外国人でお茶が好きで八女で働きたいと集まりました。外国語を話せることもあり輸出拡大に一役買っています。

イタリア出身の社員
「2026年4月から八女に来ました。日本の抹茶が大好きだからです」
フランス出身の社員
「お茶がおいしいです。これからもっと世界へ広げたいです」

一方、こうした急激な需要の増加で思わぬ影響も。

大石茶園 大石賢一専務
「抹茶の人気が高まって煎茶の値段が上がっています」

緑茶には主に、抹茶の原料となる「てん茶」と、急須で入れて飲む「煎茶」があります。どちらも同じお茶の葉からできますが、これまで国内では一般的に緑茶として親しまれている煎茶が多く作られてきました。

これが「抹茶ブーム」のほか、日本人の急須離れを機に徐々に変化。例えば、この茶園では15年前までは煎茶のみを生産していましたが徐々にシフトし今では、9割が抹茶の原料「てん茶」、煎茶は1割ほどになっています。抹茶の生産を増やす動きが八女の多くの茶園で起きているのです。生産縮小に伴い、煎茶の価格はここ数年で2割ほど上がっているといいます。ただ、価格の高騰は生産者にとっては売り上げアップにつながり追い風ともいえます。

大石茶園 大石賢一専務
「抹茶が売れて、煎茶・玉露の価格が高くなるのは、生産者にとってはありがたいです。抹茶を切り口にして煎茶・玉露を世界中に伝えていけたら」

観光の核になっている「抹茶」。世界的なブームで日本のお茶は変革の時を迎えています。

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