北九州 わっしょい百万夏まつり 9月開催

2025/09/22 (月) 16:30[2025/09/22 (月) 18:16 更新]

多くの北九州市民らで賑わった一大イベント「わっしょい百万夏まつり」。実は今回、2024年までと大きく違う点がありました。2日間で88万人の来場者を集めた北九州市の「わっしょい百万夏まつり」。市内各地の祭りの共演に市民らも大満足の様子。さらに。

来場者
「ちょうど涼しくていいと思います」
「真夏より涼しくて熱中症になる人があまりいなくなると思います」

37年前に始まったこの祭り。これまで8月最初の土日に開催していましたが、運営する北九州青年会議所などが9月開催への移行を決断したのです。

わっしょい百万夏まつり振興会 正冨晃規実行委員長
「一番は夏の暑さ対策です。熱中症で運ばれる方もいらっしゃいましたし、暑さで演者さんたちが大変という話も聞いていましたので、今回は時期を変更しました」

市民の参加と安全な運営があってこそと、猛暑の影響を考慮しひと月半、開催を後ろ倒しにしました。9月開催によるメリットは様々な面で現れたといいます。

「変わったのは、ここ勝山公園にメインステージを持ってきました」

歩きこれまで屋台と飲食スペースがあった小倉北区の勝山公園にステージを初めて設置しました。熱中症の不安が少なくなり我が子の晴れ舞台を見ようと家族などが多く来場。にぎわいづくりにつながりました。

さらに、小学生が中心となりSNSなどで人気を集めるモデルグループ「KOGYARU」。わっしょい百万夏まつりのステージを、絶好のPRの場と捉え無償でステージに登場しました。

警備スタッフの人件費上昇や、物価高の影響を受けまつりの運営費は、年々上昇しています。2024年初めて1億円を突破し、2025年は1億1100万円。収支を合わせて運営を続けて行くには、次の世代へと祭りの魅力をつないでいく必要があると言います。

「より多くの方々にこの祭りに参加していただいたりだとか、様々な方がこのわっしょい百万夏祭りに関わっていただけるっていうことは大事なことかなと思ってます」

9月下旬開催の今回、2年ぶりに夏まつりに参加した団体もあります。黒崎祇園山笠です。400年以上前に始まったとされる黒崎祇園。魅力は、夜空を照らす飾り山笠です。ギオン太鼓が打ち鳴らされる中、山笠を激しく回す「回し練り」は圧巻です。

わっしょい百万夏まつりの会場に近い場所で山笠の飾り付けを行いました。北九州市内西部にある黒崎から山笠を運ぶのは、人の手配や運搬費の面で負担が大きく2024年は参加を取りやめました。しかし、2025年再び参加したのは。

藤田東山笠保存会 白石一人事務局長
「国指定の重要民俗文化財にまでなれれば、舁き手も増えるし、活気も黒崎の街に出ると思うのでそこまでなれればいいと思います」

400年以上の歴史を持つ黒崎祇園。これまで福岡県指定の無形民俗文化財に留まっていましたが県内の博多祇園山笠や小倉祇園太鼓は、さらに格式が高い国の重要無形民俗文化財に指定されています。国の重要文化財に指定されるとブランド力アップの他にも山笠の修理費など祭りを続けるために補助金も増額されるのです。

長年の国への働きかけもあり「黒崎祇園山笠」は2025年3月、一歩手前とされる「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に選ばれました。ここから重要文化財への登録を目指すにあたり「わっしょい百万夏まつり」への参加を通じて認知度を高めたいと考えたのです。

わっしょい百万夏まつりの初日のメインイベント、「夏まつり大集合」が始まりました。市内の祭りが集まる豪華絢爛な運行で観衆を盛り上げます。黒崎祇園は華麗な回し練りで多くの市民を魅了しました。

「9月にやったことは楽しかったです。天気がイマイチだったが、無事終わってよかったです。国選択の無形民俗文化財になったので、国指定の重要無形民族文化財指定を目指して、みんなで協力して楽しく山笠ができたらいいです」

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