企業版ふるさと納税 寄付獲得に新たな仕掛け 福岡・那珂川市

2025/09/25 (木) 16:30[2025/09/25 (木) 18:29 更新]

那珂川市で開かれた「企業版ふるさと納税」の特典事業「那珂川市ツアー」。市の担当者が寄付をした企業の役員に、1300年以上前に作られた日本最古の用水路「裂田溝」を案内しました。

日設コンサルタント 伊藤純仁会長
「(自社では)水路の設計やため池の設計など農業土木がメインです。日本で一番古い水路です。詳しい説明が聞けるので来ました」

「企業版ふるさと納税」は個人向けの8年後、2016年にスタート。寄付をした企業は、法人関係の税金が最大で9割 軽減されます。本社を置く自治体は対象外であるほか、個人向けのふるさと納税と違い食べ物や商品券といった返礼品を受けることは禁じられています。寄付した企業は自治体のホームページなどで紹介されたり、感謝状を受け取ったりすることが一般的です。そのため那珂川市は差別化を図ろうと2025年度 ツアーを始めました。

那珂川市地域戦略課 熊本忍さん
「全国的に人口減少が深刻化しているので那珂川市としても財源を確保し地方創生の事業に取り組みたいです」

那珂川市は2024年度、寄付の件数が県内で5番目の32件。総額は930万円でした。寄付を増やすためには返礼の差別化だけではいけないと捉えています。

「魅力的な街にならないといけないです。選ばれる自治体、那珂川市を目指したいです」

人口減少で税収も減る見込みの地方自治体にとって、個人向け、企業版ともにふるさと納税の競争に勝ち抜くことが活性化のカギとなりそうです。

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