熊本地震「避難所の課題」防災の専門家は 配慮必要な人を優先しホテル避難へ

2026/08/03 (月) 16:30

宇城市内の避難所、ウイングまつばせ。約500人が避難しています。停電は解消されてクーラーが使えるようになりましたが、今も断水の影響で館内のトイレは使用できません。

被災者
「ここはトイレが遠い。若い人はいいけど、夜に2回ぐらい起きます。真っ暗なところを通っていかないといけない」

100メートルほど離れた場所に、仮設トイレが設置されています。限られたスペースでの生活。2日に熊本県外から派遣された医療チームが、被災者の健康チェックをしました。こちらの男性は心臓に持病があるといいます。

山崎香奈キャスター
「お医者さんが話を聞いてくれたのは、地震があってからは初めて?」

被災者
「きょうが初めて」

地震発生6日目に、初めて医療ケアを受けることができました。

大阪大学人間科学研究科 杉本めぐみ准教授
「今回避難所に指定されたところが、ガラスが壊れたり、電源が落ちて使えなかったりして、スペースが想定していたよりもかなり狭くなっているのが特徴」

防災に詳しい大阪大学の杉本めぐみ准教授です。断水や暑さ、そしてプライバシーを守るためにも行政が主導し「ホテル避難」を進めるべきだと話します。

山崎キャスター
「場所を移すという選択肢を、前向きに考えないといけないのではないでしょうか?」

杉本准教授
「そうですね。こちらの避難所は女性用の着替えるスペースがきちんと作られているんですけど、いろいろな面で性的なハラスメントも起こりがちになる。ホテルに避難していただくような形で、周りの方にお勧めしていければいいと思いました」

宇城市や氷川町では配慮が必要な人を優先し、3日からホテルや旅館で避難者を受け入れています。しかし、被災者の心には常に気がかりなことが。

「やはり家族と一緒に住んでるし、自分の家がどうなってるか気になるとのこと。ただホテルを用意するのではなくて、ホテルと避難所をピストンして、よりホテル避難を促すような体制作りが大事だと思う」

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