DNA鑑定の不正行為受け 佐賀県議会が再発防止に向け科捜研を視察

2025/09/26 (金) 16:30

佐賀県警の科学捜査研究所の職員によるDNA鑑定の不正問題を受け9月26日、佐賀県議会の総務常任委員会が県警の科捜研を視察し、実態を調査しました。

9月26日午前、佐賀県議会の総務常任委員会の議員10人が佐賀県警察本部内にある科捜研を視察しました。

佐賀県警の科捜研を巡っては9月8日、40代の男性技術職員が、実際には行っていないDNA鑑定を実施したように装う虚偽の報告や、鑑定結果に関する書類の日付改ざんといった不正行為をしていたことが明らかになりました。職員は「上司に自分の仕事ぶりをよく見せるためだった」と説明。不正は7年間で130件に上り、佐賀県警はすでに職員を懲戒免職処分とし、証拠隠滅などの疑いで書類送検しています。

議員らの視察では冒頭、科捜研の所長が議員に陳謝しました。

佐賀県警科学捜査研究所 桑原恭子所長
「幹部職員の業務管理が不十分であったこと猛省するとともにその責任を強く感じています。所長として深くおわび申し上げます」

また再発防止策の1つとして、10月1日から約3カ月間、福岡県警の科捜研に職員を派遣し、業務管理や人事管理を学ぶということです。

議員は、実際に鑑定に使われている場所を見て回ったほか、DNA鑑定に使う機器や資料の保管方法などについて職員から説明を受けました。視察を終え、総務常任委員会の委員長は。

佐賀県議会総務常任委員会 中村圭一委員長
「本当の信頼回復(のために)は県民目線、国民目線で言うと第三者を入れないと県警にとってもマイナスになるのではないかと感じました」

佐賀県警が今回のDNA鑑定の不正について、これまで第三者による調査の必要はないとしているのに対し、県議会は必要なのではないかという見方を示しました。佐賀県議会は今回の視察などを踏まえて今後、「再発防止を求める決議案」の取りまとめに向け、協議を進めたいとしています。

この記事をシェア

最新のニュース

  • テレQ|テレQ ニュースPLUS
  • テレQ投稿BOX
  • アナウンサーズ公式Xはこちら
  • テレビ東京|[WBS]ワールドビジネスサテライト
  • テレビ東京|Newsモーニングサテライト
  • テレビ東京|昼サテ
  • テレビ東京|ゆうがたサテライト