筑後川の“初夏の風物詩”伝統漁「鵜飼い」始まる 伝統継承へ模索続く

2026/05/21 (木) 16:30

夜空を彩る2000発の花火。毎年、筑後川の川開きが行われる5月20日に朝倉市の温泉街、原鶴地区で祭りが開かれます。

地元客
「きれいでした」
久留米から
「初めて来ました。最高でした」
北九州から
「5月に早く浴衣を着たかったので(来ました)。最高でした」
地元客
「きれいでした。地元の花火はひと味違った良さがあります」

その原鶴地区では20日夕方、川開きの神事があり川の安全や地域の繁栄を願いました。そして、伝統の「鵜飼い」が始まりました。飼いならした「鵜」にアユなどの川魚を捕らせる1300年以上続く漁で「筑後川の鵜飼い」として愛されてきました。

鵜匠 臼井信郎さん
「鵜たちが仕事をしているのを見てもらうのが楽しみです」

20年以上、鵜飼いを続ける臼井さん。2025年入った新入りの1羽と心を通わせるのに悪戦苦闘。新入りを含めた3羽と鵜飼いをしています。2026年はさらにもう1羽やって来る予定で期待が膨らみますが。

「本当は漁として、稼ぎがあればいいがそれは厳しいです」

筑後川の鵜飼いは岐路に立たされています。発端は2017年と2023年の豪雨。山の土砂が流れ込み川底にたまりました。魚は、川底の岩に付くコケをエサとしますが、岩は土砂に覆われてしまいました。その影響で魚は、以前の10分の1に減少。鵜匠は、臼井さん含め2人だけです。

「魚は戻りつつあるが、全盛期よりは少ないです」

水資源機構の調査では2025年、下流から上ってきたアユの稚魚は、2024年の10倍以上となる、35万匹近くに回復しました。しかし、漁獲量を見ると豪雨前の多い日は15キロでしたが、2025年は1日3キロにとどまり以前の水準には程遠い状況です。

「観光に力を入れていきたいです。鵜飼いという文化を少しでも残していきたいです」

鵜飼いを観光資源にしようと、原鶴だけではなく、各地に出向く「出張鵜飼い」にも力を入れています。2026年は、中東情勢悪化で船の塗装に必要なシンナーが手に入らず、ギリギリまで調整が続きました。何とか川開きに間に合い、関係者らに2026年初めての鵜飼いを披露しました。もう1軒の鵜匠の鵜と合わせて6羽を操ります。

20日は、明るい時間帯に披露したためアユは捕れませんでしたが間近で見た人は くぎ付け。臼井さん、伝統の継承へ力を込めます。

「2026年はたくさん魚が捕れて来てくれる客に鵜の鳥の仕事を見てもらい、こういう漁法があると、知ってもらいたいです」

今シーズンは、6月上旬から9月末までの金曜日から日曜日に鵜飼いを見物する船が運航する予定です。

この記事をシェア

最新のニュース

  • テレQ|テレQ ニュースPLUS
  • テレQ投稿BOX
  • アナウンサーズ公式Xはこちら
  • テレビ東京|[WBS]ワールドビジネスサテライト
  • テレビ東京|Newsモーニングサテライト
  • テレビ東京|モーサテサタデー
  • テレビ東京|昼サテ
  • テレビ東京|ゆうがたサテライト