「土壌をイチからつくり直し」福岡の農家の現場でも大雨の影響続く 一方、ダム貯水率は大幅に回復

2026/06/29 (月) 16:30

先週、福岡県内を襲った大雨。降り始めからの雨量は多い所で、県の平年の年間降水量の約3分の1に当たる500ミリを超えました。これまでに、床上浸水などの家屋被害が17棟。道路の損壊が6件、土砂災害が7件確認されています。

久留米市で小松菜やほうれん草を栽培する農家・久保田さんです。

コスモファーム 久保田耕作さん
「出荷量で約7トン分の小松菜とほうれん草に被害が出ました。7月は雨が降ることが多いので想定はしていたが、6月にここまで降るのはなかったので想定していませんでした」

大雨で、水路の水があふれ種をまいたばかりだった畑が浸水。多くの小松菜やほうれん草が、収穫できなくなりました。

「ここに入れるようになるのが、1週間後くらいから。1週間くらいはこのまま土壌を乾かして、その後、土壌を消毒します」

土壌をイチからつくり直す必要があり、元の状態に戻すのには20日間ほどかかると言います。悩みの種は他にも。

「先々週くらいの風が強いときにビニールが破れました。ビニールを注文しているが(中東)情勢悪化の影響で納品がかなり遅れています。(ビニールを)張れていない状態です」

中東情勢悪化による資材不足の影響で、破損したビニールハウスを修理できていないと言います。

「ビニールがあれば多少の雨だったら大丈夫だが、雨が降れば冠水しなくても(乾燥できず回復が)後ろに後ろにずれていきます」

さらに資材の高騰も深刻で野菜を包む包装資材は去年と比べ4割近く値上がり。大雨、資材不足に資材高騰と三重苦の状態です。

「これ以上、降らないことを願います。できるだけ浸かりづらいビニールハウスを選んでできる範囲で復旧に早めに努めるしかありません」

一方、この雨で県内の主要なダムの多くで貯水率が回復し、水不足の解消に近づきました。県内の主要なダムの貯水率の平均は、降り始め前は47.9%だったのが29日時点で71.7%と20ポイント以上上昇しました。ただ、県内で最も利水容量が多い朝倉市の小石原川ダムでは、36.5%と2025年の同じ時期と比べ4割ほどにとどまっていて県は、引き続き節水に取り組むよう呼び掛けています。

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