「蔵内議長を辞めさせたところで県民は納得するんですか?」 異例の“採決中止” その裏では一体何が?

2026/08/18 (火) 16:30

福岡県議会 吉松源昭議員
「諸問題の渦中にあって、県議会のトップである議長がとった行動の数々は、その職責にふさわしいと到底言えるものではありません」

蔵内議長に対する議長職の辞職勧告決議案。金銭授受疑惑を証言した吉松県議が提出し、8月17日採決される見通しでしたが。

自民党福岡県議団 林泰輔県議
「動議!これはたった今、上程されたものであり、議員は趣旨について、十分な理解に至っておりません」

採決中止を求める「緊急動議」を出したのは蔵内議長の元秘書である林県議。これに、自民党県議団のほとんどの議員のほか第2会派、民主県政クラブ県議団の一部議員などが賛成。賛成多数で動議が可決され土壇場で採決は中止となりました。

自民党福岡県議団 林泰輔県議
「決議案を出すこと自体が県議会にとっての汚点です」

記者 
「否決という方法を取らなかったのは?」

自民党福岡県議団 林泰輔県議
「議決をすること自体がおかしいと言っているんです。まずは調査。調査をやって事実解明。議長を辞めさせたところで県民は納得するんですか?」

一方、採決が中止されたことを受け吉松県議は。

福岡県議会 吉松源昭議員
「採決もやらない。これは県民を向いた議会とは言えません。民主主義の議会のやり方とは到底言えません」

当初、自民党県議団では、若手議員の一部が、蔵内議長への辞職勧告決議案に賛成する意向を示していました。第3会派「公明党県議団」も賛成する意向で、可決の可能性もささやかれる中、複数の議員によりますと、蔵内議長の自民会派の総会での発言で状況が変わったといいます。

議会改革の進展にめどがたった「しかるべき時」に議長職を辞任すると伝えたということです。この、しかるべき時について9月議会中を指すのではと話す議員もいました。

福岡県議会 蔵内勇夫議長
「議長職を辞めなければならないとマスコミが一歩的に報道しているように感じています」

記者
「(任期を)全うしたいという思いは変わらない?」

福岡県議会 蔵内勇夫議長
「ええ」

16日の時点では、このように辞職を否定していましたが、わずか1日で方針転換を迫られた格好です。辞職発言を受けて、態度を変えた議員も。

自民党福岡県議団 井上正文県議
「私が渡辺会長から、蔵内議長が私たち2期の考え・意見をくんで、ご自身の進退を表明されると聞きました。辞職を表明するのであればそもそも辞職勧告決議案を取り上げることはないのでは」

自民党県議団の渡辺会長は、動議に賛成するよう会派として拘束をかけたと明かしました。こうした動きに福岡県民は。

福岡県民
「すごいのでしょうね、あの方(蔵内議長)の圧・権力は。世界的にも名前が知られているし、忖度がいっぱいあるのではないでしょうか」
「逃げる形で、権力自体はそのまま保たれていくのではないでしょうか」
「辞めると言ったなら辞めてもらって、代替わりした方が今後より良くなると思います」

渦中の蔵内議長は17日報道陣に呼び掛けに応じぬまま議会を後にしました。

記者
「見ていますよ。県民は」

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