蔵内勇夫議長 初めて公の場で「しかるべき時に議長職を辞任」と表明 混乱続く福岡県議会

2026/08/19 (水) 16:30

混乱が続く福岡県議会。蔵内議長に対する辞職勧告決議案が異例の採決中止となり、波紋が広がっています。そして、蔵内議長が初めて公の場で「しかるべき時に議長職を辞任する」と表明しました。

2026年8月19日、長崎市で取材に応じた蔵内議長。

福岡県議会 蔵内勇夫議長
「しかるべき時に自ら判断し(議長職を)辞職したい」

記者
「しかるべき時というのは、9月議会で政治倫理条例にめどが立った時ということですか?」

蔵内議長
「そうですね、9月議会で政治倫理条例を仕上げる、あるいはスタートをするというのが一つの判断時期です」

2026年8月17日の臨時議会。金銭授受疑惑を証言した吉松県議が「蔵内議長は議長としての信任を失っている」などとして、議長職の辞職勧告決議案を提出しました。ところが。

福岡県議会(自民党県議団)林泰輔議員
「動議!」

採決の中止を求める緊急動議が出され賛成多数で可決、決議案の採決は中止に。

福岡県議会(自民党県議団) 板橋聡副議長
「自由闊達な議論がされる、各会派から意見が出てきて最後に決めるときには決める、これが開かれた議会の一番大事なことです。開かれた議会に近づきつつあるのではないでしょうか」

新たな副議長に選ばれた板橋県議は就任後の会見で「県議会は開かれた議会に近づきつつある」と述べましたが、これが開かれた議会と言えるのか。議会運営などに詳しい専門家は、今回の手法に疑問を投げかけます。

福岡工業大学社会環境学部 木下健教授
「緊急動議で採決が中止で採決されないというのは私の知る限りないので異例のことだと思います」

一連の混乱が県議会への信頼をさらに揺るがしかねないと指摘します。

木下教授
「政治不信が大きくなると選挙の時に投票率が下がってしまう、自分が投票しても議会が変わらないのではと。議員のなり手不足にもつながるという問題にもなって、これは民主主義にとっても大きな問題になりかねません」

自民党県議団は、会派として動議に賛成するよう拘束をかけ、金銭授受疑惑を証言した江藤県議を除く全員が賛成に回りました。

一方、自主投票とした第2会派「民主県政クラブ県議団」は対応が割れ、所属議員20人のうち10人が採決中止を求める緊急動議に賛成しました。

緊急動議に賛成 民主県政クラブ県議団 吉岡 玲子県議
「臨時議会前に蔵内議長が辞職を表明したので、私の意見もあり起立しました」

緊急動議に賛成 民主県政クラブ県議団 山本 耕一県議
「第三者委員会の結果を待たなければ最終的な判断はできません。イエスかノーの2択で迫るような決議案は今審議すべきではないと思っていたところに、動議があったので賛成しました」

不透明な決着で信頼を取り戻せないまま、9月定例議会を迎えそうです。

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