北九州市若松区の主婦殺害事件から25年 遺族の思いは

2026/06/29 (月) 16:30

北九州市若松区で2001年に当時34歳の主婦が殺害された事件は未解決のまま、6月29日で25年となりました。情報提供を呼び掛け続ける遺族の思いを取材しました。

関岡晴美さんの母 永野弘子さん(82)
「25年前の未解決事件です。何か不審な人が近所にいたら一報をお願いします」

ビラを配るのは、永野弘子さん82歳。25年前、当時34歳だった娘の関岡晴美さんを何者かに殺害されました。

関岡晴美さんの母 永野弘子さん
「長いようであっという間の25年だった気がする。犯人が一日も早く捕まることが願いです」

事件は、北九州市若松区青葉台南の閑静な住宅街で、発生しました。関岡晴美さん(当時34歳)が、日中、自宅で何者かに胸や背中などを刃物で刺され殺害されました。そして犯人は、晴美さんから奪ったキャッシュカードを使い、ATMから現金50万円を引き出しました。これは防犯カメラの映像をもとに、新たに描かれた犯人の似顔絵です。現場には犯人のものと思われる靴の足跡が残っていましたが、量販店で数多く売られていた物で、犯人にたどり着くことはできず、事件はいまだ未解決です。

関岡晴美さんの母 永野弘子さん
「犯人が捕まらない25年は、本当に苦しくて悲しい日を送っていました。いまでもこの子さえいてくれたら、どんなに幸せかと思うこともたくさんあります」

晴美さんが亡くなって25年。仏壇には、好きだったコーヒーが供えられています。

関岡晴美さんの母 永野弘子さん
「娘はとってもコーヒーが大好きで、常にコーヒーを飲んでいました。だから、亡くなった後、せめてコーヒーは毎日でも供えてあげたいなっていう気持ちであげています」

永野さんは、ある事件の解決をきっかけに晴美さんの事件への思いを新たにしています。2025年、発生から26年が経過した、名古屋市の主婦殺害事件の容疑者が逮捕されました。現場を保存するなど、被害者の夫の執念で、事件は一つの区切りを付けました。北九州の事件の現場となった晴美さんの一家が住んでいた家。犯人への憎しみは、日々募ります。

関岡晴美さんの母 永野弘子さん
「あなたは今からですよって。逃げ切れた25年間と私たちの苦しみ、全部そっくりね、あなたに差し上げますっていうように、そんな思いですね」

未解決事件の被害者や遺族同士で互いに支え合おうという、福岡・佐賀の未解決事件の「被害者の会」が2025年発足し、永野さんも参加しました。代表を務める鈴木薫さん(仮名)は、2000年に刃物で切りつけられ、大ケガをしました。会への思いは。

未解決事件被害者の会 鈴木薫(仮名)代表理事
「どの被害者の事件もやっぱり時とともに風化していく、それがやはり一番怖い」

事件に関する情報提供を呼び掛け、一つ一つの事件の解決を未解決事件の遺族の希望にしたいと語ります。

「自分の事件は解決しなかったけども、永野さんの事件は解決に向かっていったっていうのは1つの希望になっていくんで、そこはもう本当に心の底から応援をしているという状態です」

未解決の殺人事件。遺族の時間は事件で止まったままです。怒りと悲しみを抱え、遺族は日々を生きています。

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