危険な猛暑の現場作業 農家は畑仕事の時間変更など熱中症対策

2025/08/04 (月) 16:30

史上最速の梅雨明け、そして危険な暑さが続く2025年の夏。屋外の作業が必要な現場で働く人は厳しい環境に四苦八苦しています。一方この猛暑で、これまで屋外で行ってきた作業を、屋内から遠隔で行うという最新技術が注目を集めています。

こちらは、福岡市早良区の農園。露地ものの作物を栽培する農家・山本喜世憲さんです。

農家・山本さん
「この暑さなので、10時半ぐらいには暑過ぎて(農作業が)できなくなる」

猛暑の影響で作業時間を前倒し、明け方5時半から10時半までと、夕方の時間帯に畑仕事をしています。山本さんは4年前まで同じ場所で真夏に旬を迎える水ナスを栽培していたのですが。南米原産のあまり水がいらない落花生に切り替えました。夏場に大量に水分が必要な水ナスの栽培をあきらめ、比較的暑さや乾燥に強い落花生に思い切って切り替えたといいます。しかし…

農家・山本さん
「これからどんどん実を大きくしていく時期。今が一番水が必要なんですけれど、もうここ3週間くらい雨が降っていない。雨乞いしたいくらい。」

想定以上に雨が降らない日が続き、乾燥に強い落花生とはいえ生育に不安を感じています。
         
さらに。午前中でも35℃近くになるため毎日クーラーボックスに凍らせた飲み物を持参。ミネラルや塩分の補給も欠かせません。夏用の作業着の中に入れているのは保冷剤です。これを10個も入れて着用。時間がたち保冷効果が薄まれば保冷剤を取り替えるなど、熱中症対策に取り組んでいます。

農家・山本さん
「うちの親父が81歳で田んぼの草刈りをしているんですけれど、生きて帰ってこられるように祈っているばかり。途中で熱中症で死ぬんじゃないかと本当にそのぐらい心配している」

厚生労働省によると、真夏の過酷な屋外作業が原因で熱中症で亡くなった方は分かっているだけで、年間30人ほどいるとされ、今後、気象状況次第ではこの被害が増加していくことが懸念されています。

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