北九州 魚介類を扱う市場でも中東情勢の影響が 「資材不足と値上げ」で現場困惑

2026/05/27 (水) 16:00

北九州市卸売市場(北九州市小倉北区)。新鮮な魚介類が次々と競り落とされていきます。こうした魚介類を入れる資材。原料は石油由来です。

記者
「資材の1つが発泡スチロールのケースです。中に魚介類を入れて使うそうですが、値上げの話がすでにきているそうです」

仲卸事業者「九州魚市」の中谷吉郎社長。心配そうに見ていたのは、発泡スチロールのケースです。

中谷社長
「だんだん少なくなってきましたね」

毎日の競りに欠かせず、1カ月で1万ケースを使います。ただ、取引先からは値上げの要請が。在庫も少なくなってきているそうです。コスト削減の一環として始めたのが、ケースの再利用です。

九州魚市 冷凍塩干部 深田真史部長
「再度 使えそうなケースを選んで、洗って乾燥させて、次の日に再利用します」

食品衛生法に則って、きれいに洗浄したケースを翌日の競りなどで使います。資材にかかるコストを少しでも抑え、魚介類の価格に上乗せしたくないと強調します。

記者
「やはり発泡スチロールのケース、足りないんですか?」
中谷社長
「足りないし、値上げされると魚に値段を乗せなければいけない。そうすると(消費者が)困りますよね」

魚介類を入れるビニールの袋も値上げです。

九州魚市の社員
「値段も上がりました。1袋約2円上がりましたね」

現場からは、悲鳴にも似た声が。

記者
「1袋約2円上がったら、1カ月換算でどれぐらいコストアップ?」
中谷社長
「50万円とか、60万円とか」

青い紐も値上げです。魚介類の梱包(こんぽう)に使う必需品で、「バンド」と呼ばれるもの。樹脂でつくられています。

深田部長
「ストックが心細いので、盆前までの必要分の発注を入れましたが、取引先から、やはり小出しにさせてくださいと」

「バンド」も在庫は残り僅か。「いつまで在庫が持つのか」を明かしてくれました。

深田部長
「7月ぐらいまでしか持たないのかなと。盆まで持たないという感じですね」

いまだ収束しない中東情勢。食生活に欠かせない魚介類を扱う現場では、ますます不透明感が増しています。

中谷社長
「今まで(こうした資材不足や値上げは)経験したことがない。それじゃなくても、食材の値上げは以前からありますので、本当に困っています。それが正直なところです。早く終わってほしいです」

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