10月からまた値上げ 飲料水と食品で3024品目

2025/09/30 (火) 16:30

また値上げです。帝国データバンクによりますと、10月は飲料や食品3000品目以上の値上げ、今年4月以来の値上げラッシュとなります。


「10月にあるんですか!それでなくてもモノが高くなって驚いているのに。これ以上ですか?」
「ショックです。また生活に困ります」

記者
「また値上げ。特に飲料水の値上げは私たちの生活に直結しそうです」

コカ・コーラ ボトラーズジャパンではコーヒーやコカ・コーラなどが1本当たり20円〜30円の値上げ。アサヒ飲料は三ツ矢サイダーやカルピスなどの商品で4%〜25%の引き上げを予定しています。値上げはペットボトルや缶の原材料であるプラスチックやアルミの価格が上がっているほか、物流コストの増加を受けたもの。

それでも小売店で話を聞くと、できるだけ値上げを抑えようという工夫がありました。

エムズ美和台店 久松浩一店長
「値上がりしない対象外の商品もありますので、そちらの方を売り場を広げたりして拡販させてもらいたいと思っています」

一方、500ミリリットルの清涼飲料水は自動販売機で200円以上になる商品も出てきます。そんな中。

記者
「こちらの自動販売機は、ほとんどの商品が100円。大手飲料メーカーの物もあります。今後どうなるのでしょうか」

福岡県内に40台ほど設置されている自動販売機。シマウマ模様が特徴でその名も「シマウマ自販機」です。100円で販売するのには理由がありました。

明和堂 樫本明彦さん
「子どもがお小遣いの中で気楽に買えるということをメインに、利益は薄いけれども、少しでも子どもたちや客に喜んでもらえるように、なるべく100円で売るということをしています」

そのため、子どもが多い団地や福祉施設などに設置しています。

幅広い世代が利用する新宮町福祉センター。

福祉施設で働く人
「ここのセンターが親子連れや高齢者の人など幅広く利用しているので気軽に飲み物が買えるのはすごくありがたいです」

「シマウマ自販機」を運営する明和堂は、子どもや学生が買いやすい価格を守るため、利益を削って販売を続けてきました。

「売り上げが見込めない分、僕1人で全てオペレーションしていて、仲介が入らない分、価格を抑えています」

しかし、大手飲料メーカー各社が一斉に値上げを予定しています。

「有名どころに関しては仕入れ値で売っているという感じで、それ以外の物で少しだけ利益をとって、それで回している感じ。さらなる値上げが来る前に自動販売機の台数を増やして、なるべく100円で維持できるように頑張ります」

価格の動向に詳しい帝国データバンクの秋山さんは、続く値上げの波に小規模事業者の経営は一段と厳しさを増していると指摘します。

「値上げによって小規模業者は非常に経営環境が厳しくなっていると感じています。製造業よりも卸、卸よりも小売りと、一番消費者に近いところが一番苦しんでいる業者が多いのかなと感じています」

今後も物価上昇は続くのでしょうか。

「値上げは今後しばらく続くと思います。最低賃金が1500円と政府が言っていると聞いているので、賃金が上がると基本的には物価も上がっていくということがあるので、しばらくこの状況が続くのかなと思います」

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