台風30号は温帯低気圧に 糸島市で観測史上最大雨量 公共交通機関はおおむね通常運転

2026/10/26 (月) 17:00

九州へと接近していた大型の台風30号は、昨夜、東シナ海で温帯低気圧に変わりました。

記者
「福岡市博多区のテレQ本社前です。風の強さは感じませんが、雨が断続的に降っています」

48時間に降った雨の量は、糸島市で173ミリ。これは10月の観測史上最大です。26日朝の通勤時間帯も雨が降り続いていましたが。

記者
「午前8時半のJR博多駅には、多くの通勤客や学生が見受けられます。在来線はおおむね通常通り運行しています」

JR九州では、一部の観光列車が終日運転を取りやめましたが、在来線はおおむね、始発から通常通りの運転となりました。

利用客
「(交通手段は)特急列車です。駅の看板で見て、通常通りかなと。金曜日から危ないとなっていたので、休みに入る前にだめだった時の手段は考えていました。」

「うちは出社しない指示でした。テレワークに切り替えです。客が食材を使う会社さんなので、台風で農作物が心配がある。特に新米を刈り取る時期なので心配です。今から(会社に)出て、確認します」

また、西鉄の路線バスや電車、高速バスも始発から通常運転しています。一方、台風30号の接近が予想されていたことから、福岡市や北九州市など、県内一部の自治体は、小・中学校などを臨時休校としました。また、福岡県内では、梅雨空け以降の少雨で、ダムの貯水率が低下し、今回の雨による貯水率の回復が期待されていました。糸島市の瑞梅寺ダムの貯水率は、10月23日から約15ポイント回復した一方、福岡市の水源となるダム全体の貯水率は1.7ポイントの増加に止まり、十分な回復とは言えない状況です。

山崎香奈キャスター
「先週までは、九州に直撃の可能性もあり警戒が高まりました。25日は朝からずっと雨が降り続いていましたね」

梶屋綾気象予報士
「今回は短時間でどっと降ったのではなく、じわじわ降りましたね。金曜日の午後からこれまでに降った雨量は、糸島市で200ミリを超えました。恵みの雨ではありますが、前線が対馬海峡付近にあったため、雨の中心は県北部。筑後川水系のダムがある南部の雨量はそこまでではありません。引き続き節水の意識を持って過ごしましょう」

山崎キャスター
「そして、また台風が発生しましたよね」

梶屋気象予報士
「台風31号です。予想進路を見いてきます。強い勢力の台風31号は、現在日本のはるか南東にあり西に進んでいます。31日には中心気圧940hPa非常に強い勢力まで発達します。当面列島への影響はありませんが、11月の初めごろに近づいてくる恐れもないとは言い切れません」

山崎キャスター
「台風シーズンって10月までの印象。11月になっても台風の影響が出ることがある?」

梶屋気象予報士
「これまでに最も遅い台風上陸は、1990年の11月30日です。しかし70年以上の歴史の中で1度しかありません。11月に影響が出ると、かなり記録的なことなんです」

山崎キャスター
「これまでの季節の常識みたいなものが通用しないようになっていますよね」

日本経済新聞社 原田逸策さん
「ネパールの土石流の記憶も新しい。あれも気候変動の影響が指摘されています。日本でも極端な天候がまだまだ増えると思う。これを異常気象ではなく「新常態」ととらえる対策が必要です」

梶屋気象予報士
「実際に今年はエルニーニョ現象が異例の強さとなっています。日本は暖かい空気に覆われやすく、冬の訪れが遅くなりそうです」

山崎キャスター
「そうしたずれが私たちの生活に及ぼす影響は?」

日本経済新聞社 原田逸策さん
「農業漁業への影響は大きくなる。政府がCO2対策を進めることはもちろん、農家や漁師が新たな気候に適応するための支援も必要です」

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