読書の秋 無人古書店に密着 本棚で見つける思いがけない1冊

2026/10/14 (水) 17:00

読書の秋です。秋の夜長、本を手に取ってみてはいかがでしょうか。あるユニークな古書店を訪ねました。

福岡市南区にある古書店「よかばい堂」店内には本がぎっしり。中にはレコードも。合わせて2万3000点以上が所狭しと並べられています。そして、店員がいません。実はここ、無人の古書店なんです。本を探す男性。一冊を手に取りました。会計はセルフレジです。どんな本を選んだのでしょうか。

客
「文庫本。英国人写真家の見た明治日本。この頃の時代に非常に興味があって日本の近世から近代にかけて。学生時代少し勉強をしていた。面白いですよ。特に外国人が見た日本てっいうのはまた面白い」

本の整理をするため店主の濱さんがやってきました。古本の販売を続けて20年以上。インターネットでの販売が中心ですが2年前、本を手に取って選べるこの店を始めました。

濱さん
「本屋は減っているでしょう。本屋ってあると楽しいなっていうのは自分の経験であるんですよ。自分も結構本屋で遊ばせてもらったというかね、そういう経験があるから、なくなると寂しいなと思っていた」

経費を抑えながら実店舗を運営しようと無人という形を選びました。本の並べ方にも濱さん流の工夫があります。こちらの棚はその名も「昭和のカオス」。さてこのような本は一体どのようにして仕入れているのでしょうか。

「80代ぐらいの女性が600冊ぐらいとおっしゃってましたね」

こちらは以前、出張買い取りに同行したときの映像です。依頼した女性は亡くなった夫の本を整理しようとしていました。

女性
「捨てるのはね。主人に対して悪い気がしたもんだから引き取ってもらいたい」

この日、濱さんは600冊全てを買い取りました。店ではこうした買い取りなどで仕入れた本を販売しています。こちらは近所に住む67歳の男性。選んだ1冊は。

客
「ポケミスというシリーズなんですけどこれを集めているんですよ。ポケットミステリーの略でみんなポケミスって言うんです。好きだったのは学生時代から。でもその頃は買って捨て買って捨て。手元に置いておきたいなと思うようになってからは10年ぐらいになるのかな」

通う楽しみは本を集めることだけではありません。

「ネットにはない楽しさがあるんですよね。こういう古本屋さんって。ポケミス見に来るんですけどこれ以外の物が見られる。思わぬ出会いがあるというところですね」

古書店で探す一冊。この秋の楽しみを増やしてくれるかもしれません。

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