「猫の島」相島がターニングポイント どうする?“猫との共生”

2021/04/07 (水) 17:00

「猫の島」として世界的に知られる新宮町の相島。”島おこし“が期待された一方、島の人口に迫るほど増えた猫をどう管理するのか。猫と共生してきた島が今、ターニングポイントを迎えています。

人口約250人の相島。猫の楽園として知られています。猫があちらこちらで自由に過ごしています。飼い主のいない猫は現在、約200匹。近年の猫ブームも後押しし、コロナ禍でも観光客が多く訪れているといいます。

●観光客
「かわいいー!」
「猫ちゃんを見たくて来てみた。かわいいですね」
「(島には)2、3回来ました」

漁業が盛んな相島では、ネズミを獲るため昔から猫を飼う家が多くありました。しかし今は猫が増えすぎたことに戸惑う住民も少なくありません。

●島の住民
「猫が増えるのは私たちはあんまりね」
「ちょっと玄関を開けていたら猫が入って食べていく。うんことかしていくから臭くてね」

かつては、1000人以上が暮らしていた相島。高齢化が急激に進み現在は島民の6割が65歳以上の高齢者です。最近では世話をする住民も減り猫との共生のバランスが崩れ始めていました。新宮町でも増加した猫の対応について住民たちと話し合いを進めてきましたが、具体的な対策を打てず困っていたといいます。そこで、住民の要望を受け動いたのが動物愛護団体です。

●どうぶつ基金 佐上邦久 理事長
「猫の多頭飼育崩壊と同じ状態が全国の離島で起こっている。メス猫の繁殖力はすごく1回に3匹から6匹くらい子を産んで、年に3回出産できる。1匹のメスから10匹、20匹の子猫が増える」

佐上さんたちは3月15日から4日間、島にいる全ての猫を対象に不妊手術をするための捕獲プロジェクトを実施。

●どうぶつ基金ボランティア
「あ、いた。そこにいるサビ柄の猫を今狙っていて」

手術をしていない猫をくまなく探します。中には、飼い猫の手術を依頼する住民も…。

●どうぶつ基金ボランティア
「じゃあお預かりしますね」

このプロジェクトを進める公益財団「どうぶつ基金」。全国で11万匹以上の猫の不妊手術の実績を持ちます。今回は獣医3人と地元ボランティア のべ100人が協力しました。

●どうぶつ基金 佐上邦久 理事長
「ここの猫の健康状態が悪いということで地元の愛護団体が世話をし出してもうすでに2年越しの計画です。なかなか増えすぎて困っているという声もあるし、なかなか管理もできなくて痩せ細ったり弱った子もいたので全部、不妊去勢手術をして、「さくらねこ」になってもらう」

不妊手術を受けた猫はしるしとして片方の耳の先をカットされます。その耳のかたちから「さくらねこ」と呼ばれています。相島では、今年1月までに51匹を先行して手術。今回は当初、80匹と連絡を受けていたものの、最終的に182匹の手術を行いました。

●記者:Q,170匹くらい捕まえたんです、きのうきょうで。
●島の住人
「え、そんなにいました?(手術は)助かると思う」

「どうぶつ基金」は住民から借りた空き家を拠点に出張手術を実施。このほかワクチンの接種やケガの治療、ノミ・ダニの駆除も行いました。

●どうぶつ基金のボランティア
「頑張ったね。出てください」

●どうぶつ基金 佐上邦久 理事長
「「猫に優しい島」として今後も共生していければと。これは本当に必要なことです。一代限りの命ですので大切に優しく見守ってあげてほしい」

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