味も見た目も変わらない食中毒とは?賞味期限を正しくを理解

2026/05/22 (金) 14:00

雨の季節や本格的な暑さを前に気をつけたいのが「食中毒」です。特にカレーやシチューなどは温度管理を間違えると味や見た目に変化がないのに食中毒を起こすケースもあります。専門家に注意すべきポイントを聞きました。

街ゆくみなさんに食中毒について尋ねてみるとさまざまな声が聞かれました。

街の人
「お母さんが作っていたハヤシライスを食べたらお腹を壊したことがあります。ちょっと臭いが『あれ?』と思ったけど食べたら案の定」
「生麺を賞味期限内だと思って食べたら切れてて食あたりになりました。1日過ぎていたくらいなのに」
「できるだけ火を通すことと、冷蔵庫に入れておくことは気を付けています」

5月に入り県内各地で30℃以上の真夏日を観測。さらに、湿度が上がり食べ物が傷みやすい雨の季節も控えています。
食品衛生に詳しい中村学園大学の川野光興教授は、2026年の気候について。

中村学園大学 川野教授
「2026年は、例年よりも早く気温が30℃を超える日がきました。こうなると細菌の増殖が速くなります」

雨が多い季節は細菌の繁殖による食中毒に要注意。まず気を付けたいのが、賞味期限です。品質が変わらずおいしく食べられる期限のことですが、賞味期限を過ぎていないから開封後も安心だと思っていませんか?

川野教授
「賞味期限は未開封の状態での期限になっています。1度開封すると賞味期限は関係なくできるだけ早く食べきることが大切になります」

牛乳や豆乳など水分が多いものは開封後2〜3日で飲みきるのが理想。早めの消費を意識する方法はあるのでしょうか?

川野教授
「例えば日付を書いて、何月何日に開封したと書いたシールを貼っておくといいです」
山崎アナ
「賞味期限を意識しながら食材を使いきれますね」

専門家おすすめの保存術は「パッと目につく!開封日シール」
このほか、調理器具の消毒や十分な加熱など衛生面の対策も重要です。ところが、中には対策が効きにくいやっかいな食中毒もあります。

川野教授
「カレーやシチューなどで食中毒になる原因の細菌にウエルシュ菌というものがあります」

水や土の中、肉や魚、野菜にも生息するウエルシュ菌。ウエルシュ菌が増殖した料理を食べると下痢や腹痛を起こします。特にカレーやシチューは多めに作って残りを保存しておく人も多い料理だけに注意が必要。2025年、食中毒の原因で、ノロウイルスに次いで患者数が多かったのが、ウエルシュ菌でした。

川野教授
「ウエルシュ菌は加熱すれば基本的には死ぬが、一部の菌が芽胞という熱に強い形態に変化する沸騰しているお湯の中での1時間以上生き残る事ができます」

煮込み料理で発生することが多く、加熱に耐えた菌が冷めた時にもう一度増えやすい形態に変わるといいます。しかも、菌が増殖しても味や匂い、見た目にはほとんど変化がない場合も。そこで注意すべきなのは温度管理です。

川野教授
「菌が増えやすい温度帯30〜40℃をできるだけ早く通過して10℃以下に冷ますことが大切です」

保存する場合は、鍋ごとではなく、あら熱が取れるよう別の容器に移し、保冷剤を当てて早く冷ましてから冷蔵庫に移しましょう。季節先取りの暑さが続く福岡。早めの食中毒対策を心がけましょう。

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