カメムシ激増 福岡県内で農業被害

2026/05/25 (月) 16:30

こちらは、気象予報の情報などを提供するウェザーニュースが公開した、ちょっと変わったアンケート調査の結果です。質問の内容は「今年カメムシを見たか」。特に西日本でカメムシを見たという人が多く九州や四国を中心に例年と比べ大量発生しているというのです。福岡県内の農業の現場では、害虫のカメムシによって既に大きな被害が出ています。

触ったり潰したりすると強い臭いを発するカメムシ。本来発生のピークは秋ごろとされますが2026年は春先から大量に現れ九州・四国を中心に5月25日現在、全国18の府県で病害虫発生の予防を目的とした注意報が発表されています。福岡県内で特に大量発生しているとされるのは、筑紫野市やその周辺の地域です。

街の人
「学校の壁とかによくいます。2025年より多いと思います。着替えの時とか外に出るので(臭いと)思う」

街の人
記者「2025年より多い?」
街の人「いままであんなことなかったですね。庭のどんなところにいるミカンの木の下とかとにかく全体に落ちています」

駅前にある整骨院では。

整骨院のスタッフ
「夜は虫が集まってくる明るいので。(防虫剤をまいているため)朝になると下にカメムシが転がっている状態。店内に入ってきたりするので患者さんと治療している時飛んでいると、ちょっとやっかいですね」

強い臭いがやっかいなカメムシですが、被害はそれだけではありません。農林水産省が農作物に悪影響を与える「病害虫」に指定されていて、農家にとって天敵です。ここは夏場にかけて旬を迎えるスモモの農園。新宮町で30年にわたりスモモを生産する農家の草場さんです。

スモモ農家 草場司郎さん
「農協から報告を聞いて、自分も見に行こうと思って確認しに行ったところ、こんな感じでへこんでいる物があります。カメムシです」

草場さんが部会に所属するJA粕屋の管内には、15軒のスモモ農家があり福岡県内でも有数の産地です。草場さんは50本の木を栽培し、毎年1トンほどを収穫しています。スモモの木には、虫がつかないよう様々な対策をしているそうですが。

スモモ農家 草場司郎さん
「こちらが正常な果実ですね。そしてこちらがカメムシに吸われた異常な果実です」

カメムシに食べられた果実は、黒く変色。

スモモ農家 草場司郎さん
「実の中の種に餌がある。それを求めて吸いに来ている」

実を割ってもらうと。

ススモ農家 草場司郎さん
「この通りやられているので全く商品価値がなくなります」

草野さんの果樹園では2026年の春、2025年と比べて10倍もの被害が発生。収穫間際で破棄せざるをえない現実に悔しさがにじみます。

スモモ農家 草場司郎さん
「せっかく、手を入れて作ったものが商品価値にならない、お金にならないということは、やっぱ心がね、痛みます、さすがに」

ここは筑紫野市にある福岡県の農林業総合試験場です。病害虫であるカメムシの発生状況を毎年、調査しています。カメムシが好む臭いの仕掛けを設置し、3日間で集まったカメムシの数を計測したところ。

福岡県農林業総合試験場 病害虫部 清水信孝部長
「これで、500匹とかもう少しいそうですね。特徴的なのは春先から暖かいので、発生時期も少し早めから動き出している」

大量発生の原因は。

福岡県農林業総合試験場 病害虫部 清水信孝部長
「前年の秋に多かったのが、今年の冬、成虫で越冬するが暖冬傾向で推移したので、生き残っている割合が多かった」

激増の原因は暖冬だといいます。通常なら成虫の多くが冬の寒さで死滅するのですが、2025年末から年明けにかけ全国的に暖冬の傾向だったことで成虫が冬を越し大量発生につながったとみられるのです。

福岡県農林業総合試験場 病害虫部 清水信孝部長
「農園内に虫が入り出すとフェロモンで虫を集めて農園内に増えてしまい、最終的に大きな被害になるので、早め早めに農園内の状況を判断して対策を取ることが重要」

この記事をシェア

最新のニュース

  • テレQ|テレQ ニュースPLUS
  • テレQ投稿BOX
  • アナウンサーズ公式Xはこちら
  • テレビ東京|[WBS]ワールドビジネスサテライト
  • テレビ東京|Newsモーニングサテライト
  • テレビ東京|モーサテサタデー
  • テレビ東京|昼サテ
  • テレビ東京|ゆうがたサテライト