直通化なるか 西鉄貝塚線と福岡市地下鉄箱崎線 街づくりに影響も

2026/07/16 (木) 16:30

西鉄の貝塚線は西鉄新宮駅から貝塚駅までの約11キロを結びます。貝塚駅で福岡市地下鉄箱崎線と接続し市中心部につながっていますが、直通ではないため利用客はここで乗り換える必要があります。今月2日福岡市と西鉄は、2つの路線の直通運転について、検討を本格化させることで一致しました。直通化は実現するのか現状と課題を取材しました。

午前8時、西鉄貝塚線は通勤・通学客で大混雑。朝のラッシュ時名島駅から貝塚駅の区間は全国で2番目に混雑率が高い区間です。

貝塚線の車両を増やしてほしいという声も。

利用客
「2両は少ないので6両に増やしてもらえると、1両当たりの人が減るので非常にありがたい」

西鉄貝塚駅の改札を出た多くの利用客が足早に向かうのは地下鉄箱崎線です。
遠くはありませんが、このひと手間に不便を感じているようです。

7月2日福岡市と西鉄は利便性の向上を目的に直通化の検討を本格的に始めると発表しました。

高島市長
「新たな案としてこの西鉄の貝塚線の6両編成化も含めて幅広く検討し、うまい形になれば実現していきたい」

この直通化構想、実は半世紀を超える歴史があります。地下鉄が開業していない1971年、国の審議会が、この区間の直通運転を検討するよう答申。しかし地下鉄箱崎線は直通しない形で開業しました。その後福岡市と西鉄は検討を重ねてきましたが実現には至りませんでした。

交通政策に詳しい専門家は。

福岡大学工学部長 辰巳浩教授
「一番はコストの問題ですね。地下鉄は6両編成・西鉄は2両編成。これを直通化しようとすると地下鉄6両編成を貝塚線の方に入れるとなるとホームを延ばさないといけない。事業の採算性だとか費用対効果がある程度見込めないと国からの補助金も取れないし事業認可も厳しいということで苦しんでいた」

今回、再び検討が始まった背景には沿線人口の増加があるといいます。

「最近は貝塚線が客が増えている。千早とか開発が進んできていて住民も増えている。利用者が増えて事業の費用対効果がかなり有利になってくる」

ただ実現にはなお費用の壁があります。

西鉄 林田社長
「初期投資をしっかりカバーしてもらうのは国の補助事業なので、まずはそのスキームに乗るための要件が今回の取り組みにあるのか、その調査が一番大事だと思う」

直通化が実現するとどんな変化があるのでしょうか。

辰巳教授
「6両がそのまま貝塚線に入ると、単なる乗り入れ、直通ではなくもう地下鉄の延伸と同じような効果がある。すると今度は貝塚線の沿線の土地の価格も上がって経済波及効果もあるでしょう」

半世紀越しの構想は実現するのか。直通化は沿線の街づくりにも影響を与えそうです。

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