九州経済圏 原油などの輸入量が前年同月比で9割減

2026/06/17 (水) 16:30

中東情勢を巡っては、アメリカとイランが「戦闘終結に向けた覚書」を交わすことで合意したと発表されましたが、先行きは不透明な状況です。そうした中、門司税関は6月17日、九州経済圏の5月の貿易統計を発表し原油などの輸入が2025年と比べて、9割近く減少したと発表しました。

記者
「原油や石油製品の輸入量が不安定になり、暮らしへの影響も出始める中、最新の統計に注目が集まります」

門司税関が発表した5月の貿易統計によりますと、九州・山口・沖縄を合わせた九州経済圏では、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3398億円の黒字でした。黒字は16カ月連続です。

全国の統計を見ると、貿易収支は3686億円の赤字でしたが、九州経済圏では2025年に比べ、主力である自動車が23%増加、半導体などの電子部品が83%増加と大幅に前の年を上回ったのが黒字の要因です。

また、中東情勢の緊迫化によるホルムズ海峡封鎖が影響し、原油と粗油を合わせた「原粗油」の輸入量が前年比で88%減少しました。

原油由来のナフサを含む「揮発油」の輸入量は、2025年と比べて18%減少の35万5000キロリットルで、このうち中東からの輸入に限ると、61%減少しました。一方で、アメリカ・アルジェリアをはじめ中東を除く国からの輸入は大幅に増加しています。

門司税関 調査統計課・中川課長
「(ナフサを含む揮発油について)5月はアルジェリア・アメリカ、中東以外の国からの輸入が増えた。しかも両国ともに過去最高。代替輸入の進展が見られる」

東京商工リサーチが6月に実施したアンケートでは、ナフサ不足に伴い「調達量と価格のいずれか、または両方に支障がある」と回答した企業は85%に上り幅広い産業に影響が広がっています。

「(中東情勢は)九州経済圏の主要輸出品目である自動車や主要輸入品目である原粗油の品目動向に今後も影響してくるのではないか。引き続き注意深く見守っていきたい。」

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