海の中道大橋飲酒運転事故から20年 遺族「私の苦しみや悲しみがいつか誰かを支える力になるのなら」

2026/08/25 (火) 16:30

福岡市の海の中道大橋で3人の子どもの命が奪われた飲酒運転事故から2026年8月25日で20年がたちました。悲惨な事故が2度と起こらないよう、県内各地では飲酒運転撲滅に向けた取り組みが行われています。

2006年8月25日、福岡市の海の中道大橋で、一家5人が乗った車が、当時福岡市職員の男が飲酒運転する車に追突され、海に転落。幼いきょうだい3人が命を落としました。

事故から20年がたった2026年8月25日、海の中道大橋では東警察署の署長らが献花を行い3人を追悼。飲酒運転撲滅に向け、決意を新たにしました。

東警察署 岩見祐介署長
「この高さから転落をして、幼いきょうだい3人ががどれだけ苦しんだのかということをハンドルを握る人には自分事として捉えてほしいです」

福岡県内では2026年に入り、48件の飲酒運転事故が発生しています。

県は8月25日から31日までの1週間を飲酒運転撲滅週間とし、警察が取り締まりを強化しています。

一方、福岡市東区の「なみきスクエア」では、飲酒運転撲滅への誓いを新たにする「県民大会」が開かれました。大会では、飲酒運転による事故で3人の子を亡くした大沼かおりさんが壇上に立ち、20年の思いを詩に込めて発信しました。

大沼かおりさん
「何気ない日常が子供たちと過ごす時間の全てがかけがえのないものでした。だから事故の後、私は何度も自分を責めました。あの時、時が止まればいいと願ったから。本当に神様は時を止めてしまわれたのだろうか、助かるはずがない状況の中で、私は生かされました。私の苦しみや悲しみがいつか誰かを支える力になるのなら、この苦しみも悲しみも生かされます。私が歩んできた人生が、生きる希望を見失いそうになっている誰かの心に寄り添うことができるのなら、今、苦しみ、悲しみの中にいる人たちの道しるべに私はなりたいです」

大会では、高校生による書道パフォーマンスも披露され、悲劇を二度と繰り返さないため、地域全体で飲酒運転根絶への思いをひとつにしました。

「一度、悲しい気持ちの扉を開いてしまうと、なかなかその扉が閉じることができなくて涙が止まらなくなってしまいました」

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