蚊が例年より早く発生 蚊に刺される最新メカニズム 「虫よけスプレー」の使い方

2026/06/24 (水) 17:00

既に刺された方も多いのではないでしょうか。2026年は5月前半から「蚊が活発に羽化する」という最高気温25℃以上の夏日が多く、例年よりも早く、蚊の活動が本格化しているようです。2026年の傾向と注意点を専門家に聞きました。音を聞くだけでイヤになる「蚊」の本格的な季節が例年よりも早く到来。

街の人
「いっぱい刺された。今年は(出現が)特別早かったような気がする」「刺されました。結構強力です。かゆさが」

ウェザーニュースによりますと2026年3月から5月の全国の平均気温は、1991年以降の平均と比べて1.5℃ほど高く統計開始以降2番目に高い気温を記録しました。

春に暖かい日が続くと蚊は成長が早まり、卵から成虫になるまでの日数が短縮されます。一般的に25℃から30℃の環境で活発になり梅雨の高い湿度が重なるとより活発に。ところで、蚊がどのように人を見つけて刺すのか知っていますか?最近の研究では、蚊は視覚以外でもターゲットを認識できることが分かっています。

花王ヒューマンヘルスケア研究所 仲川室長
「今回我々が新しく発見したのは、CO2(二酸化炭素)が遠距離の蚊を活性化するシグナルだけではなく、体臭や視覚情報の感度を上げて探索モードに入るのを助ける」

キーワードは「二酸化炭素」。呼吸の際に放出される二酸化炭素は、蚊が人を探す手がかりになるだけでなく視覚や嗅覚の感度を上げるスイッチにもなっているというのです。

花王ヒューマンヘルスケア研究所 仲川室長
「最終的に人の血を吸うのは、体温とか皮膚上の物質を感知して、肌のに降りて血を吸う行動につながっていく」

二酸化炭素のほか、蚊は「体温の高さ」や、「汗などの臭い」でターゲットを探しているといいます。そのため、特に運動の後や飲酒した後は、蚊に刺されやすいという条件に合致するのです。また、代謝が良く汗を多くかく人や体温が高い乳幼児も刺されやすく、対策が必要です。

九州大学大学院で昆虫衛生学を研究する藤田准教授に、蚊に刺されないための対策を聞きました。まずは「虫よけスプレー」の使い方。

九州大学大学院 藤田准教授
「私がやる時は、こんな感じでガーッと塗って、しっかり伸ばす。大事なのはたっぷりかけることです。しっかりかける」

また、出かける際の服装も要注意。記者の、この格好は?

記者
「どう?よくある格好だが」

藤田准教授
「蚊に刺されやすい格好」

記者
「ダメなところは」

藤田准教授
「一番は足下。ここが、蚊が最初に寄ってきて刺しやすい。足の指先から足首までやられる。あとは皮膚の露出部。特に首筋あたり。ここは動きが小さく刺されやすい。あと蚊対策という意味では、この服の色。黒い色。寄ってきやすいので、白の方がまだまし」

蚊は低い視力でぼんやりと色の濃淡を認識するため黒など濃い色に反応しやすいそうです。そしてこれからの季節は、花火大会をはじめ屋外でのイベントが目白押しですが。

藤田准教授
「ヤブ蚊の活動が活発になるのが、薄明薄暮といわれる朝方と、夕方日没前。だいたい花火が上がるのが午後7時とか8時の時間帯だと思うが、その時間帯はヤブ蚊の活動が強くなって、結構やられる」

明け方や夕暮れの時間帯は虫よけスプレーを活用し肌の露出に特に注意。蚊が出やすい草むらや水辺に近づくことは避けた方がよさそうです。ここまで刺されないための対策を聞きましたが藤田准教授には今、特に懸念していることがあります。

藤田准教授
「例えば福岡空港だと検疫所が調査をしている。そうすると、チクングニア熱の感染者が入ってきた。」

突然の高熱や発疹、関節の激しい痛みが続く感染症「チクングニア熱」。チクングニア熱は、蚊が媒介するウイルスを病原体とする感染症です。感染すると、急な高熱、発疹のほか、強烈な関節痛が襲い、数週間から数カ月続くこともあります。有効な特効薬やワクチンは実用化されていません。国立健康危機管理研究機構によりますと、
2026年国内では感染について21例が報告され福岡空港の検疫所でも見つかっています。

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